18.7.29 幼少年時代のイエス

幼少年時代のイエスについて、ルカ2章が短く簡潔に記している。
「幼な子は、ますます成長して強くなり、知恵に満ち、そして神の恵みがその上にあった」(40)。
「イエスはますます知恵が加わり、背丈も伸び、神と人から愛された」(50)。

 「外なる人」(からだ)の発育成長と、「内なる人」(精神性・霊性/理知性)の成長ぶりが語られている。
当時ユダヤの家庭では父親が子どもに聖書(旧約聖書)の律法と預言書や民族の歴史書から父祖たちの神について語り、教えた。
「知恵に満ち、知恵がますます加わり」とあるのは、神の「知恵・悟り・知識」の事である。

 箴言2:1-6に、「わが子よ、耳を知恵に向け、心を悟りに向け、知識を呼び求め、悟りを得ようと声を上げ(質問したり、神に祈り求めること)、銀や隠れた宝を尋ねるように、これを尋ねるなら、神を知るようになる。
これは、主が知恵を与え、知識と悟りとは、(主の)御口から出るからである」とある。 同3:13-15に、神の知恵・悟りは、銀によって得るものにまさり、その利益は精金よりも良い。何物もこれと比べると足りない、とある。

 イエスは、人間に興味をもった。他の動物たちとどうしてこうも違うのか。
創世記一章から「神のかたち」に人間が創造されたことを知った。そこから、創造者(神)への強い関心をもった。神を知りたい。
幼少年時代のイエスを一言で言い表すとすれば、この一語に尽きるのではないかと思う。母マリヤから、出生の秘密の事も聞いた。
少年イエスにとって神は、人間にとって近寄り難い隔絶の存在ではなく、きわめて身近な「天の父」なのだという意識が強く芽生えた。12歳になると、男子はエルサレムの神殿に両親らと共に行き、祭司長や聖書学者たちから聖書の試問を受ける。
合格すれば成人として認められるのである。12歳のイエスはこの試問を受け、質問者が驚くほど的確に、しかも思慮深い答え方をされた。

 イザヤ11:1-3「エッサイ(ダビデの父)の切株から一つの芽が出、その根から一つの若枝が生えて実を結び、彼の上に主の霊がとどまる。
これは知恵と悟りの霊、深慮と才能の霊、主を知る知識と主を恐れる霊である。彼は主を恐れることを楽しみとし・・・・」。

 イエスはこの預言のとおり、聖霊によって神を知り・悟り、そして「神を恐れる」(畏敬する)ことを「楽しみとする」ほど霊性の成長を遂げていかれた。

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